俳句『麦の会』on HatenaBlog

『麦の会』俳句結社。俳句雑誌『麦』を毎月発刊。

俳句雑誌『麦』2024年5月号(通巻857号)

俳句雑誌『麦』2024年5月号(通巻857号) ★「初桜」 対馬康子(5句) 山の怪モノの怪桜咲く ★特別作品「祖国」 菊池明雄15句)​人生はかくも儚し蝉時雨 秋の雲無言のまゝに母逝きし 身に入むや父の残燈そこここに ​★地熱深耕 地熱集より対馬康子選 ​鯨よ海に…

俳句雑誌『麦』2024年4月号(通巻856号)

俳句雑誌『麦』2024年4月号(通巻856号) ★「春の雪」 対馬康子(5句) 磔刑の肋の透ける春あかつき ★特別作品「母恋し」 加藤弥生(15句)​白桃の余熱は母の重さとも 空っぽのプール月夜の紙の舟 パピルスの王の横向き神の留守 ​★地熱深耕 地熱集より対馬康…

俳句雑誌『麦』2024年3月号(通巻855号)

俳句雑誌『麦』2024年3月号(通巻855号) ★「竜紋」 対馬康子(5句) 凍空や砂に竜紋見え始め ★特別作品「ひまわり畑」 草 俊風(15句)​木蓮の花の開きてほうと鳴く 海猫の曳かれるように沖へ飛ぶ 寒き夜は寝袋そして文庫本 ​★地熱深耕 地熱集より対馬康子…

俳句雑誌『麦』2024年2月号(通巻854号)

俳句雑誌『麦』2024年2月号(通巻854号) ★「千鳥」 対馬康子(5句) 千鳥寄る波に流離の声音して ★特別作品「嘘ある本音」 五十嵐秀山(15句)​でも・だけど・だってを死語に漱石忌 言訳となる偽りや林檎剥く わたくしに嘘ある本音四月馬鹿 ​★地熱深耕 地熱…

俳句雑誌『麦』2024年1月号(通巻853号)

俳句雑誌『麦』2024年1月号(通巻853号) 2024年、今年もよろしくお願いします。 ★「冬蝶」 対馬康子(5句) 注連縄や海のひかりを引き絞り ★特別作品「微熱」 佐藤としこ(15句) ​ 鳥帰る伯父の記憶は帰る風ばかり ストレスや茄子をとろりと煮上げたる 夜…

俳句雑誌『麦』2023年12月号(通巻852号)

俳句雑誌『麦』2023年12月号(通巻852号) ★「初島」 対馬康子(5句) 龍神の雨はさみしき昼の虫 ★特別作品「黄泉の音」 笹木弘(15句) ​ ガリバーの来てチューリップ覗き見し キリストの聖なる血のごと花柘榴 考えを一つにまとめ水澄めり ​★地熱深耕 地熱…

俳句雑誌『麦』2023年11月号(通巻851号)

俳句雑誌『麦』2023年11月号(通巻851号) ★「猫」 対馬康子(5句) 名を変えて世が逃げてゆく月の下 ★特別作品「蝌蚪の足」 中村安子(15句) ​ 肩上げの浴衣月日のあともどり サックスの余韻ゆらめく月の舟 地虫出ず近い将来飛ぶ車 ​★地熱深耕 地熱集より…

麦全国大会終わる。。

各種表彰に引き続き、俳句大会の結果及び昨日の初島吟行の句会の選評など。 次々と予定をこなして、無事に全国大会は終わった。 来年の全国大会は、京都か滋賀などで検討中。 麦の旗が引き渡された。

麦全国大会二日目始まる

10月16日、朝8時半。 熱海での『第71回麦全国大会」の二日目が始まる。 各種表彰からスタート。 作家賞、新人賞、収穫祭の受賞者が表彰された。

麦全国大会やってます!

2013年10月15日。 令和5年度麦の会全国大会。 今年は熱海で開催中。 初島へ吟行で渡った。 吟行句を仕上げた面々。 夜は懇親会で盛り上がった。 明日は俳句大会及び吟行俳句大会と午前中で上がった。

俳句雑誌『麦』2023年10月号(通巻850号)

俳句雑誌『麦』2023年10月号(通巻850号) ★通巻850号記念特集★ 昭和21(1946)年、中島斌雄により創刊された『麦』は、脈々と歴史を重ね、今号で通巻850号に到達。 通巻850号記念の特集記事及び850号記念誌上合同句集「麦の輝」を企画掲載。 「麦の輝」には…

俳句雑誌『麦』2023年9月号(通巻849号)

俳句雑誌『麦』2023年9月号(通巻837号) ★「枇杷」 対馬康子(5句) 紅潮の海を見ている遠郭公 ★特別作品「望郷」 坂本洋子(15句) ​ 朧夜や拳届かぬ肩の凝り 燕来る空の続きに郷の空 青苔を剥がし戒名探す墓碑 ​★地熱深耕 地熱集より対馬康子選 ​白シャツ…

収穫祭第1位作品(R2年度~R5年度)

令和5年度『収穫祭』第1位(2名同時受賞) 人新世の空 尾内以太 冬深し羽は上手に落ちるため 早世の道へ折れずに寒卵 寒鴉血は空気より重たくて 五分後の鳥を目の追う木の芽風 はばたきにまぎれはくもくれんひらく 鳥の体温ほどの語や春の闇 鳥雲に黄色い線…

「収穫祭」第1位作品(H29年度~R1年度)

令和1年度(800号記念)収穫祭 第1位夕焼けを追って 中山宙虫カーテンを外した部屋に春夕焼け昨夜から雨が重たい黄水仙エンディングノートに青と書く辛夷虐待をうじゃうじゃ邪推おたまじゃくし春落葉と空と水力発電所さえずりの舗道で友が消えてゆく監…

麦「作家賞」R2年度~R4年度

第67回(令和4年度)『麦』作家賞 ​​鼓動 川守田美智子 ​混沌を生きて凸凹街余寒 啓蟄やあしたに適う鍵の束 反り返る聖書の頁ヒアシンス 樺太の父の風骨蜃気楼 散りゆくも契りのひとつ春惜しむ 泡盛の古壺の百態慰霊の日 八月の明日へ渡れぬ濁川 ガレージの…

麦「作家賞」H28年度~R1年度

第64回(令和元年度)麦作家賞 秋の風 井川春泉 過疎の道にいにい蝉は水平線 秋の風キリンの首は正義感 豊の秋長生きをする埴輪の馬 短日のうしろから出る青の骨 青空へ赤とんぼへる油田帯 目を開けて海の中まで寒々と 地を踏めば裸木としての不発弾 晩年は…

麦「新人賞」R2年度~R4年度

第39回(令和4年度)『麦』新人賞(2名同時受賞) ​​ 混沌のなか 徳山 優子 試着しきれぬ自我置いてくる花野 ぼうたんの嘘は真へ砂のくに 直角な手持ちの時間蝸牛 剥がせない付箋は残り年の暮 真夜中に放電するや曼珠沙華 東京にいくつもの島流れ星 薔薇の散…

麦「新人賞」H28年度~R1年度

第36回(令和元年度)麦新人賞 たとえば、変声期 片山一行 ​​メビウスの帯つなぐとき降る時雨 凩や背骨の軋む音のして 夕暮れに睫毛の寒い猫が来る 虎落笛死者は生者を支えると 左義長の火の粉の臙脂色に飛ぶ オリオン座まで堕天使の行くらしき 海をまだ見ぬ…

「麦の会」各地の句会ご案内(2023.8現在)

『麦の会』の句会が各地で行われています。興味のある方、気軽におたずねください。 麦の会月例句会第2日曜日 13時~ 新宿区住吉町生涯学習館連絡先 笹木 弘(042-364-3506)東京研究会第1木曜日 13時~ 世田谷区北沢地区会館連絡先 内藤信男(03-3414-336…

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昭和21年中島斌雄(なかじま たけお 1908年~1988年)により創刊された「麦」は平成28(2016)年で創刊70周年を迎えました。2023年10月号で通巻850号を迎えます。 麦の会会長 対馬康子 略歴 昭和28年香川県高松市生。昭和48年中島斌雄「麦」入会。 …

俳句結社『麦の会』のブログです。

俳句結社『麦の会』のブログです。 2023年9月、移転してこちらで再スタートします。 旧ブログ(2023年8月まで)はこちらです。 俳句『麦の会』 (seesaa.net)