俳句『麦の会』on HatenaBlog

『麦の会』俳句結社。俳句雑誌『麦』を毎月発刊。

俳句雑誌『麦』2024年4月号(通巻856号)

俳句雑誌『麦』2024年4月号(通巻856号)
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★「春の雪」         対馬康子(5句)
 
磔刑の肋の透ける春あかつき
 
★特別作品「母恋し」     加藤弥生(15句)

白桃の余熱は母の重さとも

空っぽのプール月夜の紙の舟

パピルスの王の横向き神の留守 


​★地熱深耕   地熱集より対馬康子選
 
​節くれの指冬鵙とうに贄忘れ   竹下潤

帳尻を合わせるように雪が舞う  田中朋子

石仏のめまいを夜が凍らせる   中山宙虫

 
​★踏生集   同人自薦作品5句

 

​★平成6年麦の会新年俳句会

入選高点句

 

除夜の鐘修正液を使い切る   中村欽一

全力で少年だったクリスマス  越川ミトミ

蜜柑剥くごろりと平和転がって 田中朋子

 

​★原生林(俳句教室)  斉田 仁 選


 寂寞と冬三日月の尖りかな   燕北人空
 
★誌上句会・・・四人の選者が交代で読む・選ぶ
 
​選者   赤峯友子

テーマ「安」
 
林檎へと少女は不安転送す   武内杉菜

冬の地震髪の毛一本ずつ不安  森田千技子

白さへの不安白鳥声をあぐ   林 厚夫
 
その他
 
 
♫見本誌を進呈しています。♫

下記へお申し込みください。

〒343-0026
越谷市北越谷3-12-6 藤井方 麦の会発行所
 
メールでのお問い合わせ(見本誌含む)
中山宙虫
sorandatte.dayo@ymail.ne.jp

 

俳句雑誌『麦』2024年3月号(通巻855号)

俳句雑誌『麦』2024年3月号(通巻855号)
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★「竜紋」          対馬康子(5句)
 
凍空や砂に竜紋見え始め
 
★特別作品「ひまわり畑」   草 俊風(15句)

木蓮の花の開きてほうと鳴く

海猫の曳かれるように沖へ飛ぶ

寒き夜は寝袋そして文庫本
 


​★地熱深耕   地熱集より対馬康子選
 
​月光か木霊か木の実降り止まず   梅木俊平

茶の花の清しき大地生き延びよ   角地令子

願わくば来世は男蒲団干す     越川ミトミ

 
​★踏生集   同人自薦作品5句

 

​★原生林(俳句教室)  斉田 仁 選
 吉四六さんが見ているような秋の空 生野義晴
 
★誌上句会・・・四人の選者が交代で読む・選ぶ
 
​選者   東 圭子

 

テーマ「屑籠」
 
屑籠からじっと真ん中枯木立    井川春泉

埋め立てという大き屑籠冬怒涛   小野富美子 

屑籠へ遠投決めて日向ぼこ     上田昭子
 
 
その他
 
 
 
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俳句雑誌『麦』2024年2月号(通巻854号)

俳句雑誌『麦』2024年2月号(通巻854号)
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★「千鳥」          対馬康子(5句)
 
千鳥寄る波に流離の声音して
 
★特別作品「嘘ある本音」   五十嵐秀山(15句)

でも・だけど・だってを死語に漱石忌

言訳となる偽りや林檎剥く

わたくしに嘘ある本音四月馬鹿
 

★地熱深耕   地熱集より対馬康子選
 
​悲しみによって開く扉濃竜胆    大和田富美

身の芯を畳んで眠る木守柿     森田千技子

龕の外どんぐり降りしきる黙    東 圭子

 
★踏生集   同人自薦作品5句

 

★第71回「麦」全国大会記

    2023年10月15日から16日  於・静岡県熱海市

     
   全国大会俳句大会上位入選句

    父の日や重き昭和のビール瓶    角地令子

    どこまでも青田いつまでも戦後   島田貞子

    ひらがなででんぐりかえる熱帯夜  田中朋子

 

  「初島吟行」上位作品

    芙美子碑に秋蝶の影風の翳     斉田 仁

    秋風のめくる実朝の海一枚     小野富美子

    秋の海へ溺るることば手を離す   東 圭子

    くずし字で生きてゆくだけ蘇鉄の実 武内杉菜  

 

★原生林(俳句教室)  斉田 仁 選
 
 毎日の雨みせばやが咲きはじむ   藤田守啓  
 
★誌上句会・・・四人の選者が交代で読む・選ぶ
 
​選者   松末充裕

 

テーマ「面」
 
面倒な正論へ向く膝毛布      平山道子

万華鏡どの鏡鳰潜る        坂田晃一

面食らって転ぶほかなし大花野   松岡耕作
 
 
その他
 
 
 
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俳句雑誌『麦』2024年1月号(通巻853号)

俳句雑誌『麦』2024年1月号(通巻853号)
 
2024年、今年もよろしくお願いします。

 

★「冬蝶」         対馬康子(5句)
 
注連縄や海のひかりを引き絞り
 
★特別作品「微熱」     佐藤としこ(15句)
鳥帰る伯父の記憶は帰る風ばかり
ストレスや茄子をとろりと煮上げたる
夜の桃受話器の底の詐欺の声

 

★地熱深耕   地熱集より対馬康子選
 
​病名は人間性や夕野分       尾内以太
イカロスは地球に墜ちて獺祭    大槻泰介
寝そべれば人のくぼみや鰯雲    坂田晃一
 
★踏生集   同人自薦作品5句
 
​★原生林(俳句教室)  斉田 仁 選
 
 弁天や橘香り琵琶響く       佃 壮夫
 
★誌上句会・・・四人の選者が交代で読む・選ぶ
 
​選者   松末充裕
テーマ「音」
 
原発の村の静寂花芒        小野富美子
俯く観世音月みちかけゆく     島多佳子
ぴんぼけの頭木の実に打たれけり  松岡耕作
 
 
その他
 
 
 
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俳句雑誌『麦』2023年12月号(通巻852号)

俳句雑誌『麦』2023年12月号(通巻852号)

★「初島         対馬康子(5句)
 
龍神の雨はさみしき昼の虫
 
★特別作品「黄泉の音」   笹木弘(15句)
ガリバーの来てチューリップ覗き見し
キリストの聖なる血のごと花柘榴
考えを一つにまとめ水澄めり

 

★地熱深耕   地熱集より対馬康子選
 
​口中の戦艦秋に轟沈す       相馬忠
送盆翅あるものは翅畳み      村田珠子
混沌に未生のことば稲光      頼澤博
 
★踏生集   同人自薦作品5句
 
​★原生林(俳句教室)  斉田 仁 選
 
原爆忌プロメテウスの慟哭は    青田奈央
 
★誌上句会・・・四人の選者が交代で読む・選ぶ
 
​選者   赤峯友子
テーマ「走」
 
辷り込みセーフの半生衣被    小野富美子
最終走者秋天を突き抜ける    田中朋子
帆走の身を水平に残暑光     梅木俊平
 
 
その他
 
 
 
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俳句雑誌『麦』2023年11月号(通巻851号)

俳句雑誌『麦』2023年11月号(通巻851号)

★「猫」         対馬康子(5句)
 
名を変えて世が逃げてゆく月の下
 
★特別作品「蝌蚪の足」  中村安子(15句)
肩上げの浴衣月日のあともどり
サックスの余韻ゆらめく月の舟
地虫出ず近い将来飛ぶ車

 

★地熱深耕   地熱集より対馬康子選
 
​只管打坐してふところに青山河   杉本青三郎
本閉じる誤訳のような梅雨の月   村田珠子
もう飛べぬ木霊の目見にある白夜  梅木俊平
 
★2022年巻頭作家特別作品(各10句)
 
​『潮騒』   川守田美智子
   潮騒に胎児の記憶星涼し
『施行』   松末充裕
  よく伸びる飛行機雲や爆心地
 
『晩夏光』  村田珠子
  頓服に眠る半日水中花
 
『夏逝く』  上田昭子
  羽蟻発つまつろわぬもの身の内に
 
『騙し舟』  星深雪
  風は春人を愛して人避けて
 
『口乗』   綾野道江
  選り抜きを持たせて寄越す胡瓜
 
『地球儀に』 片山一行 
  秋霖の密度にうすき水浴びる
 
『故郷』   山川さち子
  八十八夜砂利砂利と猫の舌
 
『虚空』   小野富美子
  老鬱の裏側明るすぎる花野
 
『街の鳥』  五十里順三
  自転車でかけつけし風の盆かな
 
『海を恋う』 田中朋子
  和訳で歌う小春日の無伴奏
 
『新茶汲む』 垂井道夫
  地震あとの無音の空や朴の花
 
★踏生集   同人自薦作品5句
 
​★原生林(俳句教室)  斉田 仁 選
 
​​​熱帯夜手元に賢治の「春と修羅」    小川和子
 
★誌上句会・・・四人の選者が交代で読む・選ぶ
 
​選者   東圭子
テーマ「電信柱」
 
夕焼と電信柱と自転車と     林厚夫
モノクロの電信柱八月の墓標   川守田美智子
電柱のたわみ続ける晩夏光    尾内以太
 
 
その他
 
 
 
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麦全国大会終わる。。

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各種表彰に引き続き、俳句大会の結果及び昨日の初島吟行の句会の選評など。

次々と予定をこなして、無事に全国大会は終わった。

来年の全国大会は、京都か滋賀などで検討中。

麦の旗が引き渡された。