俳句雑誌『麦』2026年10月号(通巻882号)

★「朝焼」 対馬康子(5句)
朝焼の雲のももいろこの一日
★特別作品(各10句)
「鳥渡る」 幸村睦子
鳥渡る空の高さを計りつつ
着ぶくれて新宿地下街よそよそし
「向島・春」 中村欽一
春愁を纏い花街昼の黙
親指の爪割れ易き聖五月
★地熱深耕 地熱集より斉田仁選
花いばら雨はやさしい池はやさしい 中山宙虫
われという瓦礫を濡らす青葉雨 大槻泰介
ホームズの推理通りに夏来る 青田奈央
★踏生集 同人自薦作品5句
★第70回麦作家賞受賞第一作(10句)
「爆破予告」 尾内以太
どくだみの花むきだしの発電機
礼拝の車列まっしろ汗拭う
★第42回麦新人賞受賞第一作(10句)
「彷徨」 大槻泰介
語られぬ神々跳ねる春神楽
蜉蝣はカンブリア紀の空へ翔ぶ
★原生林(俳句教室) 斉田 仁 選
よろこびのかたちたとえば著莪の花 燕北人空
★誌上句会・・・四人の選者が交代で読む・選ぶ
選者 田中由美子
テーマ「点」
検索に合点が行かず梅雨の月 島田敏代
夏星の夜を少年は点滅す 赤峯友子
平行線の無限遠点夏野石 鋤柄杉太
その他
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