俳句『麦の会』on HatenaBlog

『麦の会』俳句結社。俳句雑誌『麦』を毎月発刊。

新人賞

麦「新人賞」R2年度~R4年度

第39回(令和4年度)『麦』新人賞(2名同時受賞) ​​ 混沌のなか 徳山 優子 試着しきれぬ自我置いてくる花野 ぼうたんの嘘は真へ砂のくに 直角な手持ちの時間蝸牛 剥がせない付箋は残り年の暮 真夜中に放電するや曼珠沙華 東京にいくつもの島流れ星 薔薇の散…

麦「新人賞」H28年度~R1年度

第36回(令和元年度)麦新人賞 たとえば、変声期 片山一行 ​​メビウスの帯つなぐとき降る時雨 凩や背骨の軋む音のして 夕暮れに睫毛の寒い猫が来る 虎落笛死者は生者を支えると 左義長の火の粉の臙脂色に飛ぶ オリオン座まで堕天使の行くらしき 海をまだ見ぬ…