10月16日、朝8時半。
熱海での『第71回麦全国大会」の二日目が始まる。
各種表彰からスタート。
作家賞、新人賞、収穫祭の受賞者が表彰された。
10月16日、朝8時半。
熱海での『第71回麦全国大会」の二日目が始まる。
各種表彰からスタート。
作家賞、新人賞、収穫祭の受賞者が表彰された。
2013年10月15日。
令和5年度麦の会全国大会。
今年は熱海で開催中。
初島へ吟行で渡った。
吟行句を仕上げた面々。
夜は懇親会で盛り上がった。
明日は俳句大会及び吟行俳句大会と午前中で上がった。
昭和21(1946)年、中島斌雄により創刊された『麦』は、脈々と歴史を重ね、今号で通巻850号に到達。
★地熱深耕 地熱集より対馬康子 選
浅はかな日の白玉も光りけり 笠井亞子
さそり座も旅する一座洗い髪 坂田晃一
割り算の端数集めてゆく暑さ 田中朋子
★踏生集 同人自薦作品5句
★原生林(俳句教室) 斉田 仁 選
アスパラガスが飛んでいったよロケットか 原 泰造
★誌上句会・・・四人の選者が後退で読む・選ぶ
選者 野川 京
テーマ「重」
ががんぼの影の重さを曳く力 中村せつ
乳のみ児の命のにおい明易し 村田珠子
重荷には哲学がある星祭 有坂花野
その他
令和4年度『収穫祭』第1位
令和3年度『収穫祭』第1位
令和2年度「収穫祭」第1位
悪運 中山宙虫
開運の梅らしいけど白ばかり
春月の音立てひとり歩く村
金さんの兄さんが邪魔鳥雲に
霊媒が敬語で座る木瓜の花
漁網干し男が白くなる春昼
たんぽぽの絮が落ちゆくまぶしい村
ニセアカシアのぞわぞわ路地の銃砲店
ゆきやなぎ宇宙人にも足がある
毛虫の背をチャペルの鐘がざわつかす
緑の裏を見せてはならぬ救急車
湖に波立てて裸足のかぐや姫
青梅雨や防災無線になじみの声
宅配ピザを待って蚊取りの煙立つ
鶏の影のび村は夕焼ける
夕凪から始まる夜の昆虫記
運勢があいまい日傘くるくると
八月の海にペン胼胝やわらかい
地震の夢覚めてメロンが濡れている
水に影落とす映画のあとの月
とうきび畑抜けて女の貌になる
花蕎麦のこだまを風がさらう村
悲運を語る町は銀河をなくしそう
漁灯くっきり文字を書けない秋の風
稜線へつづく涙腺鳥渡る
影が僕を花野に置いて消えてった
星ひとつ増えて冬眠ひとつ減り
冬の雨ボウリング場に夜八時
土埃の島のみかんが熟れてゆく
開かずの扉開いてふくろう鳴いている
悪運はたやすく尽きる樹氷林